この事例のお客様は、以前私どものお手伝いによって競売物件を購入されたお客様からのご紹介でした。
私どもは最大限お客様の名前を出すことなく、安全かつ確実に引渡交渉を進めてまいります。事実、今までに一度もトラブルなしで、クレームもありません。一般の方がご自分で引渡交渉をなさるときは相当の覚悟をされないとませんし、第三者である競売のプロに依頼された方が結果的には費用の面でも安く上がり、早期に引渡しを受けることができると考えております。
物件調査では不法な占有でもなく、物置として占有中で、引渡の意志も有り、建築に関しての法規チェックにも問題がない物件でしたが、建物がひどく痛んでいました。
私どもは建築のプロでもありますから、外見からだけでも建物の状況が判ります。基礎や建物の構造耐力はしっかりしていますが、内外部の化粧直しを含めたリフォームが必要で、ざっと見ても250万円程度の費用が必要でした。更に、下水道が通っている地区なのに汲み取り式でしたから、水洗化工事も含めますと300万円以上の費用が購入後にかかりそうでした。
物件調査報告書の中で、購入後のリフォーム費用もご案内いたしますが、まずは落札可能な金額をご提案する事が重要です。私どものシュミレーションでは今回の入札参加者は0〜3件なので、入札者が依頼者だけだと最低売却価格で落札する事が可能です。 しかし、相手がいる競売入札ですから、安心できません、今までのデーターから割り出した予想価格は700万円以内となります。結果的にはお客様の強い要望で、より確実に落札できるようにと811万円で決意され、無事に落札する事ができました。
前所有者との引渡交渉の結果、所有権移転後10日で自主的に荷物の搬出をしていただき無事、引渡しを終える事ができました。もちろん買受人である依頼者との関係は損なう事はありませんでした。また、今回の事例では、自主的に退去されましたので引っ越し代も、引渡交渉手数料も必要ありませんでした。
リフォーム費用を含めまして、最終的には総費用が1,162万円となりました。この金額を高額と感じるか、安かったと感じるかは、多くの意見があるかと思います。しかし、人にはそれぞれの価値観があります。重要なのは、お客様が取得を強く希望されている物件を、お客様が納得いく価格で、名前を出すことなく、また安全かつ確実に入手する事だと思っております。
私どもにはそのお手伝いをするノウハウ、技術がございます。